剥落防止
■合成短繊維混入によるコンクリート片の剥落防止対策■

株式会社ウエスコットは、合成繊維(ポリプロピレン短繊維・クラックバスター)の混入による、コンクリート片の剥落防止効果の確認試験を実施した。
試験は、人工的に鉄筋の腐食によるひび割れを想定したひび割れを発生させた試験体を使用し、剥落防止効果は、写真2のひび割れが発生した試験体のかぶり部分にハンマーで打撃を加え、かぶり部が剥落するまでの打撃回数で評価した。
写真2 ひび割れを発生させた試験体
写真1 クラックバスター  
結果は、図1に示すように繊維の混入率が大きくなるにしたがって、剥落に対する抵抗性が増加している。特に、混入率が0.10%以上になると、打撃回数が急激に増加し、短繊維による剥落防止効果が顕著に認められる。このような結果から、短繊維をコンクリートに混入することで、コンクリート片の剥落を防止する効果があると結論づけた。
なお、これにより、東日本旅客鉄道(JR東日本)は、コンクリート片の剥落防止対策の更なる信頼性向上を目的として、コンクリートに合成短繊維を混入する対策の実施を決めた。適用対象となる合成短繊維は、ポリプロピレン、ナイロンおよびビニロンの3種である。
図1 コンクリート剥落効果試験結果
写真3 破断面に多数の繊維の存在している
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