要訣融解
■クラックバスターを使用することで凍結融解抵抗性を向上■
コンクリートの劣化メカニズムの一つに「凍害」があります。これは、コンクリート内部に浸透した水が、凍結、融解を繰り返すことで、コンクリート構造物の表面部からコンクリートを劣化させるものです。写真のように、コンクリート構造物の表面からコンクリートが剥離しあるいはポップアウトによりやせ細っていきます。
クラックバスターはこのような凍害による劣化を防止する有効な材料です。コンクリート中にクラックバスターを、コンクリートの体積比で0.1から0.2%混入することで、凍結融解抵抗性を向上させることができます。
北見工業大学で実施された試験で、クラックバスターの凍結融解抵抗性を確認しました。供試体の配合は、普通ポルトランドセメント、水セメント比50%、空気量5〜6%で、試験は、JIS A 1148-2001「コンクリートの凍結融解試験方法」に準じ、水中における凍結融解試験で実施されたものです。
圧縮強度は、図1のようにクラックバスターを混入することで幾分増加しています。
凍結融解を繰り返すことで、コンクリートは少しずつ劣化(相対動弾性係数が低下)しています(図2)。クラックバスターを混入しないコンクリート(クラックバスターを入れないで、凍結融解抵抗性が確保できる配合)は、150サイクルあたりから相対動弾性係数の低下が顕著になっています。これに対して、クラックバスターを混入したコンクリートは、300サイクルまで大きな低下は見られず凍結融解抵抗性が十分確保されています。
300サイクルにおける耐久性指数は、通常コンクリートに較べて数パーセント向上しています(図3)。耐久性指数の向上に加えて、300サイクル以降の相対動弾性係数低下割合が小さくなること、コンクリート表面の剥離(スケーリング)が少なくなるなど、クラックバスターを混入することでコンクリートの凍結融解抵抗性を改善することができます。
図1 圧縮強度結果
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